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原発の重要施設直下の地層のズレ、規制基準はこう扱う

 今年(2015年)の2月25日に開かれた、原子力規制委員会・田中俊一委員長の定例会見において、共同通信のシズメ記者の質問が重要であったと思うので、ここにシズメさん分の質問と田中委員長・渡辺安全規制管理官の応答をそのまま引用したいと思います。

 2,3行ずつにしてしまうと、分かりづらくなるのと、「恣意的に抜粋した」と言われて報道ステーションのように非難されても困るため、敢えて、ブログ記事において抜粋は避けます。


 なお、書体、ポイント数、改行、文字の着色および太字……といった編集は、私の方で行っています。

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原子力規制委員会記者会見録

● 日時:平成27 年2月25 日(水)14:30~
● 場所:原子力規制委員会庁舎 記者会見室
● 対応:田中委員長 他

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1ページ目
○記者 共同通信のシズメです。
先週のことで恐縮なのですが、ちょうど1週間前の東通のピアレビュー会合でのことについて質問させてください。会合の最後に有識者と事務方、規制庁との間であったやりとりなのですけれども、基準で重要施設の直下にあってはならないとされている、将来活動する可能性のある断層等についての定義の質問があって、有識者からは、震源として考慮する活断層、地震動に伴って永久変位を生じる断層、それから、基盤まで及ぶ地すべり面の3つであるはずで、それらについて成因を問わない、つまり、ずれなら何でも禁止するのだということではないはずだという問いかけが事務局にありました。事務局側から、それに対して、今の有識者の見解でよいと、その3つを基本として我々も考えていきたいというやりとりが最後の方にありました。これについてです。こういうことであると、東北電力ないし東京電力が主張している膨潤ですとか、堆積膨張ということは、この断層等に含まれないということにもなりかねないのですが、これについて、2つお尋ねします。膨潤や堆積膨張による地層のずれは、将来活動する可能性のある断層等には含まれないのでしょうか。


○田中委員長 シズメさんから質問書をもらっているので、今、探していたのだけれども、基本的には、安全上の問題を生じるかどうかというところがポイントだと思います。ただ、どういう原因でそれが起こるかということとか、そのことがどういう意味というか、膨潤と、いわゆる断層とはメカニズムも違うし、起こる現象も違うと思いますし、だから、そこら辺については、私は専門家ではないから分からないけれども、専門的なところの判断が要るのだと思います。だから、どういう原因で起こるにしても、重要な安全施設に大きな影響を及ぼすようでしたら、そこはそういうものに該当するということで、多分、3つを挙げたというのは、代表的なことを挙げたということだと思います。

○記者 ありがとうございます。

2ページ目

つまり、今おっしゃったのは、施設ないし重要な施設ですかね、影響を与えるようなずれであれば、成因は問わないということをおっしゃっているのだと思うのですけれども、これについては過去にも、敦賀の追加調査の事前会合で、例えば、小林管理官から、基盤を切る地すべりのようなものについては、その成因を問わず、基盤を切るようなものは対象ですよというようなことにしてございますという紹介ですとか、あと、基準を作るときの検討チームですね、地震・津波に関わる規制基準に関する検討チーム第8回、当時の島﨑委員からは、地滑り面についての質問を受けて、これに関しては、地震とともに起こることも当然ありますし、それ以外の単なる風水害だとか、そういうことで起こることもありますということをおっしゃっておられます。つまり、確認なのですけれども、成因を問わないということではないという有識者の疑問について、そのとおりですと答えた事務方の説明はちょっと違っていたということ、不適切であったということであると理解するのですが、いかがでしょうか。

○渡辺安全規制管理官(地震・津波担当)補佐 若干細かい話なので、事務方から補足させていただきます。原子力規制庁の地震・津波担当の補佐をしております渡辺でございます。今、御質問のあった件なのですけれども、会合のときのやりとりは、粟田先生から、基準のところに、将来活動する可能性のある断層等というものについて3つを挙げていて、それを含むと書いてあるのですけれども、それらだけに限定するということなのかという御質問に対して、事務方から、その3つを基本として考えると。粟田先生のおっしゃったような解釈で我々も考えていきたいと思ったところでございますと申し上げているのですけれども、基本として考えるという意味は、正にその3つは含むし、当然、それ以外にもあり得るものはあるかも知れないので、そういうものも考えていくということだとは思っています。さっき例で挙げられました敦賀の破砕帯の会合のときの話は、地すべりについて、基盤を切るようなものについては成因を問わずに入れていくという話だったので、今の膨潤云々というのとは話が若干違うのかなとも思っていますけれども、いずれにしても、先ほど委員長が申し上げたように、重要施設のある地盤に変位を及ぼすかと。変位を及ぼさないというのが正に規則の方に書いてある基本でございますので、そういうものがないかどうかということについて確認をしていくということだと思っています。
○記者 すみません、確認ですけれども、成因は問わないということでいいのですね

○渡辺安全規制管理官(地震・津波担当)補佐 一応、基準の中には成因を問わないとも書いていないですし、成因を問うとも書いていないので、あくまでもその3つは例示であるということですので、それ以外の現象などについては、それは個別具体的に判断していくことになろうかと思っています。

○記者 分かりました。委員長、今の説明は、原子力規制委員会としての見解ということで伺ってよろしいですね。

3

○田中委員長 いいと思います。

○記者 分かりました。ありがとうございます。

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 私は専門知識がないのでコメントは控えますが、報道ではいつも「活断層かどうか」だけが問題にされている向きがあり、活断層でなければその上に原発が建っていても問題が無いかのような印象を持たされていました。

 上記の、シズメさんと原子力規制委員会・規制庁とのやりとりを見ると、どうも、そうではない。マスコミの記事を鵜呑みにすることなく、規制側の発信する情報を、当然ながらこちらについても鵜呑みにすることなく、注視していく必要があることを痛感した。
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