「新潟市のがれき焼却中止」おさらい

新潟市のがれき試験焼却が11月26日に中止になった件について、ごく簡単にであるが、ここ約1か月の流れをスクラップ帳的におさらいしてみた。

最初に申し上げておきたいのは、計画がストップした根本原因。これは、新潟市の廃棄物処理が極めてずさんに行われており、放射能汚染のある震災がれき以前の問題として、住民との間で交わされた「公害防止協定違反」となる、基準値超えの水銀・鉛が検出されていたこと、この事実を隠ぺいし、満足な対策を採ってこなかったことにある。26日の住民の抗議内容は、一貫してこの趣旨で行われていたことを予めお伝えしておきたい。

なお上記の点を踏まえていただくと、下記の新聞記事の記述にはおかしなところが多々あるとお気づきになると思うが、そのような報道の実情も併せてお知らせしたく、各記事の引用により構成した。

【受け入れ撤回へ署名活動開始 震災がれきで市民団体】(新潟日報)
2012/11/09 18:19
「新潟市の市民団体『未来の生活を考える会』は9日、同市や三条市など5市に受け入れの撤回を求める署名活動を始めた。
同会は、すでに新潟市に約4600人分の署名を提出。三条市が本焼却に向け準備を進めるなど、受け入れに向けた動きが本格化しているため、新潟市のほか4市にも署名を提出することとした。」
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20121109011235.html

【泉田知事が、応援演説の中で柏崎市のずさんな焼却灰処理を批判】
原発の街、針路巡り論戦 柏崎市長選(朝日デジタル)
2012年11月13日
「西川陣営の出陣式で泉田知事は、登壇後すぐに『西川候補をぜひとも当選させて頂きたい』と呼びかけた後、『どうしてもみなさんにお願いしたいことがあってやって参りました』と続けた。本題は、震災がれき処理について、だった。
柏崎市は先月、がれきの試験焼却を終え、1キロあたりの放射性物質が100ベクレル以下の焼却灰をEVAという合成樹脂の袋に詰めて処分場に埋め立てた。それを念頭に知事は『焼却灰の管理がずさんな形で進められようとしていることに懸念を持っている』。
チェルノブイリ原発事故への対応や、新潟水俣病を招いた規制の甘さを挙げながら、焼却灰を『ビニールシートでくるんだだけで埋めてしまう。(放射性物質が)地下水に入ったらどうなるのか』と指摘。安全な柏崎を『県と二人三脚』でつくれるのは西川氏だとして、再び支援を訴えた。
がれき問題を巡り、慎重な管理を求める知事と、がれきを受け入れようとしている5市との考えはかみ合っていない。5日には三条市が本格的 に受け入れると表明。柏崎市長選にがれき問題を争点として持ち込むことで、各市がなし崩しで受け入れを決めるのを防ぐ狙いがあるとみられる。」
※2012.12.1現在すでに記事が削除されていたため、キャッシュより参照、引用。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001211130005&hl=ja

【新潟市の試験焼却、27日から】(新潟日報)
2012/11/12 14:30
「新潟市は12日、東日本大震災で発生した岩手県大槌町の震災がれき受け入れにつ いて、試験焼却を27日から始めると発表した。焼却予定量は2施設で計21トン。」
「亀田清掃センター(江南区)は27日の午前8時半から14トンを焼却。新田清掃センター(西区)では29日午前8時半から7トンを燃やす。両施設とも、がれきの17~30倍の量の一般ごみと混ぜて24時間焼却し、放射性物質や重金属の濃度などを測定する。」【社会】
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20121112011589.html

【震災がれき到着 新潟】(新潟日報)

2012/11/22 13:40
「新潟市が27日から予定する震災がれきの試験焼却を前に、岩手県大槌町のがれき を積んだコンテナが22日午前、JR貨物の新潟貨物ターミナル(同市東区中島)に到着した。同市は構内で保管した後、26日に亀田清掃センター(江南区) に、27日に新田清掃センター(西区)に搬入」【社会】
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20121122013284.html

 

【平成24年11月22日 泉田知事定例記者会見要旨】
新潟県ホームページより
http://chiji.pref.niigata.jp/2012/11/post-8bb9.html#05
(震災がれきに含まれる放射性物質の管理等について)

がれきの放射能管理の問題ですが、本日、新潟市に試験焼却のがれきが到着予定だと思います。柏崎市での埋め立てに知事は反対・・・。
A 知 事
反対ではなくて、きちんと管理しないと説明できないということです。溶け出す可能性もあるわけですし、300年間どうするので すかと。普通、半減期30年の放射能を管理する選択肢としては、人間社会から隔離して300年間置いておくということです。ナイロンで300年間耐えられ るのかというような部分を議論せずに、事実関係を積み重ねるのは如何なものかということを言っているわけです。

新潟市の方でも、まだ合意がされていないという認識なのでしょうか。
A 知 事
県と各市との間で合意したのは、試験焼却に当たっての基本的な考え方だけです。では、それに対してその後にどうするのかという部分の合意がない中で、既成事実を積み重ねていくというやり方で住民の皆さんの安心感が得られるのかということです。県は説明できません。

知事は先週の会見で、(一般廃棄物に関しては市町村事務であり、)県に権限がないことは認めた上で、それでも(放射能を適当に管理し ていいというような人がいたら、)「徹底的に話し合いをやります」と言っていました。逆に、県に権限がある行政問題に対して市町村が権限がなくてもどんど んと言ってくる行政を知事は認めるということでいいのでしょうか。
A 知 事
当たり前です。知事の権限だからと言って自由に決められるものが1つでもありますか。権限には責任が伴うのです。社会の合意をつくる責任を誰が行うかということが権限であって、権限を持っている人が独断で決めていいということではないでしょう。

そうすると、県に権限のある問題であったとしても、県のやり方に対して権限のない市町村がいろいろと話し合いや意見を言ったり、批判するということは十分にあり得るということでしょうか。
A 知 事
全てそういった形で行っているではありませんか。知事の権限だからと言って、独断で決められるというのは「独裁社会」と言う のではないでしょうか。権限があるところには責任があるということです。責任が何かと言うと、コンセンサスをつくる、それで社会の合意をつくっていくとい うことです。政治は合意をつくっていく技術、芸術と言われているのです。「権限があるから全て何でもできます」というのは全くの間違いだと思っています。

新潟市の試験焼却もこれから進んでいきますが、柏崎市と(県と)の間では、事前の大まかな文書での合意はあったのでしょうか。
A 知 事
基本原則(についてはあります)。それからどうするかについては、まだ(合意が)なされていないのです。

(柏崎市と)同じような問題が発生しないために、事前に管理方法をもう一度合意しておく必要があるのではないかと思うのですが・・・。
A 知 事
もう一度ではなく、まだ(協議は)継続中なのです。どうして協議を継続しているのに埋めるかということです。

ただし試験焼却は進んできている・・・。
A 知 事
会田柏崎市長も「協議が終わりました」とは言っていないでしょう。協議が終わっていないのに事実関係がなぜ先行するのかということです。

そういった問題が発生しているので、新潟市等とも問題にならないように事前に話し合っておくべきではないかと思うのですが・・・。
A 知 事
ですから話し合いは継続しているわけです。ただし首長同士で行うと、技術論に入ってきて答えられなくなるわけです。そうすると「事務局でやってくれ」という話になるので事務協議になるのです。ですから事務協議をきちんとやってもらえればいいのです。

新潟市には引き続きそれを求めていくのでしょうか。
A 知 事
新潟市は「埋める」とは言っていないでしょう。

現時点でそういった不安は持っていないのでしょうか。
A 知 事
埋めたらまたトラブルになる可能性はあります。
http://chiji.pref.niigata.jp/2012/11/post-8bb9.html#05

 

【新潟市長、がれき試験焼却「市民にデータ提供】(日本経済新聞)
2012/11/23 0:28
「市は27日から2カ所の施設で試験焼却を順次 始める予定。篠田昭市長は同日の会見で『安全確認のためしっかりデータを取り市民に提供する』と述べた。
「一方で、新潟県の泉田裕彦知事は同日、別途開いた定例会見で、がれきを処分した後に出る焼却灰について『新潟市は埋めると言っていない。埋めたらまたトラブルになる可能性がある』と話し、事務協議を求める姿勢を示した。
焼却灰を処分場に埋めた柏崎市に対しては『県と各市で合意したのは試験焼却にあたっての基本的な考え方だけだ。その後について、合意なく既成事実を積み重ねるやり方で住民の安心を得られるのか』と批判した。」
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO48725800S2A121C1L21000/
 

【震災がれき搬入できず 新潟、市民らバリケード】 (スポニチ)
[ 2012年11月26日 22:18 ]
「新潟市の亀田清掃センターで試験焼却予定だった震災がれきが、受け入れに反対する市民グループによるバリケードなどで搬入できず、27日の焼却を断念したことが26日、同市への取材で分かった。」
「市とセンターが協議し、27日の搬入と焼却を断念。29日に予定していた同市の新田清掃センターでの焼却も中止した。」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/11/26/kiji/K20121126004648340.html
 

【震災がれき 新潟市、きょうから試験焼却予定 強まる知事の反対圧力】 (産経新聞)
2012.11.27 02:10
「東日本大震災で発生した被災地のがれき処理をめぐり、受け入れ準備中の新潟、長岡、三条、柏崎、新発田の5市と、慎重な姿勢を崩さない県との対立 が深まっている。27日には新潟市が三条市、柏崎市に続き岩手県大槌町の震災がれきの試験焼却を始める予定だが、権限が及ばない泉田裕彦知事が市側が独断 で進めているとの認識を示して横やりを入れるなど歩み寄る気配がない。5市はがれきの本格的な受け入れ判断も迫られるのに、知事の圧力が強まり、戸惑いを 隠せない。」
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121127/ngt12112702100000-n1.htm
※26日に試験焼却中止が決まった後にこの記事は掲載されている。
 

【新潟市「震災がれき焼却当面せず」市民が江南区施設への搬入阻止】(新潟日報)
2012/11/27 08:53
「東日本大震災で被災した岩手県大槌町のがれきの試験焼却を予定する新潟市が、が れきを運び込む予定だった亀田清掃センター(江南区)で26日、焼却に反対する市民約50人がセンター入り口に立ちふさがり、がれきを積んだトラックが約 3時間立ち往生した。対応した若林孝副市長は『地元自治会などと協議の場を持つ』としてがれきの搬入と焼却を延期する考えを示した。
センターに近い亀田59区中島大月自治会は同日午前、がれき焼却は新潟市と地元が結んだ公害防止協定には想定されておらず協定違反だとして、市に焼却の延期を申し入れた。しかし、市は試験焼却をする姿勢を変えなかったため、市民側が反発した。」【社会】
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20121127013902.html

【新潟市、震災がれきの試験焼却延期 岩手に返送へ】 (日経新聞)
2012/11/27 22:42
「東日本大震災で発生した岩手県大槌町のがれき処理を巡り、新潟市は27日、同日予定していた試験焼却を延期した。がれきの搬入を阻止しよ うとする地元住民などの反発が強いため。会見した篠田昭市長は『混乱を避けいったん立ち止まり環境を整えていく』と話した。がれきは28日以降岩手県へ送 り返す見通しとなった。」
「篠田市長は今後も『データを示し粘り強く理解を求めていく』と試験焼却へ意欲を示した。」
「がれき焼却の権限は市にあり、県内で受け入れを表明した5市のうち柏崎市などはすでに試験実施した。一方、放射性物質に関する安全性を疑問視する泉田裕彦知事は市側に懸念を示している。今月18日の柏崎市長選で現職に挑んだ対立候補を応援する一幕もあった。」
「篠田市長は(中略)想定外に強まった市民の 反発に政令市が方針転換を迫られた形。」http://www.nikkei.com/article/DGXNZO48875980X21C12A1L21000/

【震災がれきを29日夜にも返却へ】(新潟日報)
2012/11/29 09:10
「受け入れに反対する市民らの抗議活動を受け、新潟市が試験焼却の延期を表明した岩手県大槌町の震災がれきが、29日夜にも新潟市から岩手県に向けて運び出されることが28日、分かった。」
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20121129014250.html

【知事、がれき焼却で新潟市を批判】(新潟日報)
2012/11/29 14:12
「震災がれきの受け入れに反対する市民らの抗議活動を受け、新潟市が試験焼却を延期したことについて、泉田裕彦知事は29日の会見で「住民に説明することが大事だ」と、市側の説明が不十分との見方を示した。」
「知事は『(住民に)聞かれたことに対し、ちゃんと答えてコミュニケーションを大事にすることが重要だ。(焼却に向けた手続きを進めるなど)既成事実を積み重ね、力で進めるから力でとなる』と市の対応を批判した。」【政治・行政】
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20121129014335.html

【年内の試験焼却延期へ 新発田市】(新潟日報)
2012/11/29 20:07
「新発田市の二階堂馨市長は29日の定例会見で、東日本大震災で被災した岩手県大槌町のがれきの試験焼却について『焼却場周辺住民から合意が得られておらず、12月中の実施は難しい』と述べ、延期する意向を明らかにした。延期後の実施時期は未定とした。」【社会】
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20121129014376.html

【長浜環境相「不検出か濃度大変低い」 新潟市が震災がれき試験焼却中止で安全性強調(産経新聞)
2012.11.30 14:15
「長浜博行環境相は(中略)『試験をお願いしているのは放射性物質濃度が不検出か、大変低いものだ』と述べ、安全性をあらためて強調した。
「新潟市は岩手県大槌町のがれき受け入れに向け、引き続き住民らの理解を求めていく方針。長浜氏は『どうしたら(住民に)納得いただけるのか。市などと相談していく』と、サポートする意向を示した。」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121130/dst12113014170008-n1.htm

↑新潟市でがれき焼却の計画が白紙に戻ったのは、「公害防止協定違反」が根本原因。環境相による問題すり替えは許されない。

以下、抗議の中心メンバーの方のツイート↓↓

 










 

スポンサーサイト

フリーエリア2

海風ブログ
共有ボタン
投票
無料アクセス解析
最新記事
プロフィール

umikaze

Author:umikaze
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ
広告
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: