東電が原発事故対策にコストを惜しむ理由は何か

 最初に申し上げておきたいのですが、これは私のまったくの推理です。自然現象ではなく企業の方針・決断として不合理すぎる事態が進んでいるとき、実際には明確な理由があるはずです。

 しかし消費者/顧客からして「不合理」あるいは「不条理」としか見えない。根本的な理由はひとつ。「当該企業が、そのような行動を取る真の動機を、一部あるいは全部隠しているから。」ことお金に関して、上場している大企業において、「なんとなくそうなってしまった」では一般の株主以前に社内ですらコンセンサスは得られず、役員も社員も動かなくなる。従って、そういう曖昧な成り行きは有り得ない。

 多くの人が疑問に思っていること。それは先日、8月28日に日本記者クラブで開かれた泉田知事の会見でも端的に指摘されている。

※以下、会見より泉田知事のお話を引用↓↓

 たとえば汚染水問題に関して言うとですね、今初めて出た問題じゃないわけですよね。当時の馬淵 補佐官も言われてますし、菅元総理も言われてますが、汚染水問題はもう最初から念頭にあって、これ対応しようよという話をしたところ、一千億は経営負担な んで…といううちにうやむやになって今日に至っていると。あのとき最初に投入していれば、これだけ日本の信用を傷つけることになったんでしょうか。これだ け余分なコストがかかることになったんでしょうか、ということを考えると、早く対応していれば、早く収束に向けて一歩進むことができるのに、それを避ける ことによって自分の首を絞めているんじゃないでしょうか。という気がしてなりません。

※↑↑引用ここまで

 本日日経が報じるところによれば、

福島原発、汚染水対策に470億円 政府が基本方針決定
遮水壁、建設前倒し


 とあります。これで 凍土壁を設置し、汚染水浄化装置を増設するというのですが、事故の最初にしっかり対策した場合で一千億円かかるものが、今これだけガタガタになりタンクも広範囲のエリアにわたり極めて高い線量の汚染水漏れを起こしている中、なぜ500億円やそこらの対策でこの非常事態に歯止めがかけられるというのだろう。おまけに凍土壁は破綻の危険性を指摘する声が以前からある。

 ここまで見てきて、オリンピックを睨みながら汚染水問題の対応を立ち止まったりパフォーマンスしている政府も本気で福島第一原発事故を収束させようとしているようには見えない。

 そして過酷事故を起こした原発の運営主体である東電自体が、最初から事故収束に向けしっかりした対策を採らず、今もって本気が見えないことの不思議。対策を採らねば、やがて同プラントには立ち入ることができなくなるのは見えているのに、まるで終焉を予定しつつ、時間稼ぎをしてゆっくり終焉に向かおうとしているようにしか見えない、この異常行動の理由は、一体何なのだろうか。

 事故対策をケチれば福島どころか東日本どころか、日本全体が死の灰に包まれ、世界中に濃厚な汚染を拡大させる危険を孕んでいるわけだが、コストのかけ方を見ていると、東電が有史以来最大の危機かもしれないこの事態を本気で回避しているようには見えず、このままいけば、日本国民の心ある人、世界中の知性ある人たちが心配する通り、汚染水が地表から溢れだし、サイトに足を踏み入れることもできなくなり、原子炉の冷却作業が停止、4号機プールも倒壊し、とめどない臨界が始まっていく…と考えることに不合理性はないだろう。

 にもかかわらず、東電はのらりくらりしたまま。なぜか。

【私の推理=T電ミステリー】

※想像ここから↓↓

 ここからはミステリーとして読んでください。T電は、2011年3月に自社で運営する原子力発電所に発生した過酷事故において、たくさんの事実を隠している。国民には収束可能であるように装っているが、実はT電自身があきらめている。つまり、最終的には手が付けられない状態になるとわかっている。もちろんその事実は、原発を日本中に作り、半世紀の間原発利権と結びついてきた現在の政権与党も知っている。

 では、なぜ今現在収束作業にあたっているのか。

 瀕死のF第一原発であるが、明白な終焉を迎えるまでは利権を生み出し続ける。プラントに関する需要、除染もそう、被曝対策から生まれる需要もそうだ。何より、T電が破綻するまでは、経営陣の超高額は報酬も支払われ続ける。賠償が、資金調達が、というが、別の事故なら今頃加害者として刑事事件の容疑者あるいは犯人になっているはずの人々が、法的責任を問われることもなく、過酷過ぎる原発事故の中で生じた治外法権を最大限に活用し、最後の一滴まで自分たちのうまみを絞りだしたい。

 だから、勘のいい一部の国民は無視しても大丈夫。ドラマやワイドショーを見て満足している普通の国民たちが「もうダメだ!逃げ場がない!」「日本は終わった!」「あいつらを捕まえろ!!」となるまでは、F第一原発が実は絶望的な状況にあり、自分たちは最初からあきらめていて、自分たちのために最低限のコストで最大限の延命を図った…ということは、知られてはいけない。

※↑↑想像ここまで

 と、こんなふうに考えれば、現状流れてくる理解しがたいニュースも、読解できてしまう気がします。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

フリーエリア2

海風ブログ
共有ボタン
投票
無料アクセス解析
最新記事
プロフィール

umikaze

Author:umikaze
FC2ブログへようこそ!

カテゴリ
広告
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
最新トラックバック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: