アンリ by hamajaya

アンリ

風に伝えた
儚い伝言だった

僕が勝手にした約束は
きみに受け取られることもなく
風に流され
引っかかる枝もなく
さ迷い続けている

今はもう僕にすら
みつけることはできない

壊れ続ける原子核たちは
そのたびに鋭い「力」を
奥底まで射し込んでくる
アンリ、きみだって
侵されていったんだろう

太陽にあてたんだってね
命をはぐくむ底知れぬ力。彼女は
生き物みんなの女神だっていうのに
きみは無邪気にウランをかざし
「光」に喜んでいたのかい

きみたち
聡明だったはずの科学少年は
華やかなテクノロジーには憧れても
自分が胸を焦がした相手の
哀しい眼差しには気づかない

肩を落とし
太陽に背を向けて
涙する人たちを見ないの?
やさしい人たちが流した
血の海のうえに
きみらは大きな船を浮かべ
原子炉のつくりだすエネルギーで
どこまで航海していくのだろう
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