柏崎刈羽原発は、新規制規基準適合審査入りしたのか、していないのか

ご承知の通り……いや、どのくらいの人が認識しているかしていないかわからないけれども、2013年9月下旬に東京電力が原子力規制委員会に出した、柏崎刈羽原発の新規制基準適合審査申請について規制庁は、福島第一原子力発電所を理由に審査入りしていないようなことを言ってみたり、森本次長が審査入りはすでにしていると言ってみたり、かと思えば池田長官が審査にはまだ入っていないと言ってみたりと、今柏崎刈羽原発がどこのどういう段階にあるのか、さっぱりわからない状況となっている。

これについて10月30日の原子力規制委員会記者会見で質問が出て、田中委員長が答えているので、該当部分を引用してみてみよう。

※以下引用↓↓

【出典】「
原子力規制委員会記者会見録」 2013年10月30日より

○産経新聞アマノ氏
東電社長との面談の件なんですけれども、1つあやふやな点を確認したいんですが、柏崎刈羽の審査というのは、現状、粛々と進めているものなのか、それとも長官がおっしゃっていたんですけれども、東電の実施をきちっと監視する、それを確認するまで、保留、凍結しているという現状なのか、どちらなんでしょうか。

○田中委員長 どちらでもないと言った方がいいです。一応受け付けて、事務的には作業が進んでいると聞いています。ただ、常識的に考えて、今日も国会でも何度も答えていますけれども、そういうことかと思います。

○記者 すみません。そこがはっきりしないので、確認したかったんですけれども、常識的に考えて、今、東電が出された報告書の内容、あるいは社長が言われたことを確認しないと、審査会合にはいけないということでいいんでしょうか。

○田中委員長 いろんなことを申し上げました。いろんなことを話して、先程のSF(使用済燃料)の取り出しもそうだし、汚染水の問題もそうですし、廃棄物のあれもそうだし、サイト内の除染とか、環境の改善とか、いろんなことがあって、ここ数か月とか、1か月で一遍に解決できるような話ではないわけですから、その辺はドラスティックで長期的な計画をきちっと出してくださいということと、あとは、それなりの態度を見せていただけるというか、そういうことも含めて、委員会では随分厳しい意見が出ているわけですから、そういうことを踏まえて判断しますと答えています。これも国会で答えたとおりです。

○記者 ありがとうございました。

※引用ここまで↑↑

アマノ氏は「素直に終わらせているが、皆さんはこれで理解できますか?森本次長が言ったように審査入りして論点整理を進めているわけでもなく、池田長官の言うように審査入りしていないわけでもなく、東電の態度を見て判断していく。じゃあ、今は柏崎刈羽の申請はどうなっているのか?について、答えがない。

会見録をもう少し読み進めていくと、後の方でこんなやりとりがある。

※以下引用↓↓

○記者 新潟日報のヤマダといいます。
柏崎刈羽の審査会合入りについて、先程来、質問がいろいろ出ていて、繰り返しのようで恐縮なのですが、先程委員長が汚染水問題というか、1Fの事故処理について、ドラスティックで長期的な計画を東電から出してもらって、それなりの態度を見せてもらって判断するということをおっしゃっていたと思うのですが、面談の直後、池田長官も1Fでミスがなくなったというような事実が必要だという趣旨で御説明されていたのですけれども、そういう確認をとって委員会で議論して、一定の方向性というか、結論を見るまで審査会合入りはできないということをおっしゃっているわけではないのでしょうか。

○田中委員長 長官がおっしゃったとおりで、基本的にはそういうところがあるのだと思います。

○記者 やはり、それなりに確認して、それから審査会合入りについては判断されるということでよろしいのですか。

○田中委員長 審査会合にどういうイメージをお持ちかよく分かりませんけれども、事務的な審査は進んでいると聞いていますし、例えば、これまででも、7月8日に新規事業でぼんと出てきたけれども、一発レッドカードもありましたし、そういうこともありますから、いろいろなことがあるのではないですかね。だから、そんなに慌てることはないと思います。最後に、いついつまでに、入り口よりも出口が大事でしょう。そこのところを十分お考えいただければ、事業者の方も分かっていただけるのではないかと期待しています。

※引用ここまで↑↑

池田長官は審査入りしていないと言っているのに、田中委員長は新潟日報記者の質問には「事務的な審査は進んでいる」と答えた。会見冒頭の、産経・アマノ記者への回答とニュアンスが異なるように感じるのは気のせいなのだろうか。「事務的な審査」と「そうでない審査」があるのか?このダブルスタンダードは酷すぎないか?

厳格な基準に基づいて原発を審査する機関なのかと思っていたが、このあいまいさが何とも理解できない。柏崎刈羽原発の適合審査について、審査入りしたと思わせたい部分と、審査入りしたと言いたくない場面とで、この二重基準を巧妙に使い分けているように思えてならない。

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